30人いる!

264 名前:「30人いる!」 前回までの話 sage 投稿日:2009/01/04(日) 20:45:06 ID:???
(注)「宇宙戦艦ヤマト」の、バラン星到着前の数話での、冒頭ナレーションの際のBGM
を脳内で再生しつつ、お読み下さい。

時に西暦2006年、椎応大学現代視覚文化研究会は、正規の現役の会員は荻上会長1人となり、現視研廃部まであと2年と迫っていた。
(注、このシリーズの第1作「11人いる!」が書かれた当時、連載中の原作では、まだスーの留学は確定してなかった)
だが創立以来初の、新入生ふた桁を突破して、現視研は見事に再生した。
数々のイベントを乗り越え、快進撃を続ける新生現視研の、当面のメインの活動は、学祭で上映する8ミリ映画、実写版ケロロ軍曹の撮影だ。
だが、みんなが監督すると見ていた特撮好きの国松は、スーツアクターをやる為に監督を断念し、くじ引きの結果、恵子が総監督に就任した。
映画連続10回鑑賞会の荒行を敢行して見事に映画脳が覚醒し、現視研のヌルオタたちを映画地獄でしごかんと牙を研ぐ、「渋谷の送られ狼」笹原恵子総監督
そしてクランクイン10日目、1年生たちは飲み会を兼ねた反省会を開き、4日目まで済んだところで、SSスレは連載を中断した。
反省会が当日の話に至るまで、消化すべき回想はあと5日…



265 名前:「30人いる!」 新1年生その1 sage 投稿日:2009/01/04(日) 20:48:51 ID:???
国松千里(モデル 「究極超人あーる」の国枝千里)
現視研コスプレ部門に着ぐるみの新風を吹き込んだ、特撮オタ美少女。
「ケロロ軍曹」からアニメや漫画のオタも始めた初心者オタで、今回の映画の企画の言い出しっぺでもある。
本来なら彼女が監督すべきなのだが、スーツアクターをやる為に断念し、代わりに恵子監督を技術面からサポートする。
見た目小柄で、大きな垂れ目のロリ顔美少女だが、怒ると現視研一怖い。
また実家が酒屋のせいで酒豪だったり、元柔道部のマネージャーだったりと、見た目とはかけ離れた一面も多い。
映画では特殊技術(いわゆる特技監督)とギロロ役を担当する。

神田美智子(モデル 「かってに改蔵」の神埼美智子)
父母兄と、家族全員が同人誌作る側のオタクという、オタク一家の長女。
赤ん坊の頃から毎年コミフェスに参加しており、参加回数なら現視研一。
自室に自分専用コピー機を持つ(もちろん他の家族も1人1台ずつ所有)本格派。
作風は基本ノーマルなエロだが、最近はヤオイも始める。
高校の時は隠れオタで、大学でも隠れオタで通すつもりだったこともあり、当初大人し目キャラだったが、夏コミで可符香コスをやったせいか、最近では小悪魔的側面も見せる。
オリキャラの中では、最も斑目に対し積極的。
今回は畑違いということもあってやや影が薄いが、裏方として記録とスケジュール管理を担当している。
元々は普通のショートカットだったが、最近は可符香風の×状の髪止めを多用している。

豪田蛇衣子(モデル 「ドラえもん」の剛田ジャイ子)
1年生の腐女子4人組、通称腐女子四天王のリーダー格。
大柄で肥満体の体躯に似合わず、小学生の時から少女漫画を描いていた本格派。
荻上会長を崇拝し、「荻様」と呼称する。
図画工作や美術の成績は常にオール5だったせいか、小学5年生の頃から学芸会等で劇があるたびに舞台美術を担当し、今ではキャリア8年のベテラン。
その腕を生かして、映画では美術と照明を担当する。



266 名前:「30人いる!」 新1年生その2 sage 投稿日:2009/01/04(日) 20:50:41 ID:???
台場晴海(モデル 「さよなら絶望先生」の藤吉晴美)
学級委員長風のメガネがトレードマークの、四天王の参謀格の理論派腐女子。
現視研の会計担当で、その銭勘定の細かさを生かし、映画ではプロデューサーを担当しているが、4日目には夏美の対戦チームのピッチャー役でも活躍する。
クランクイン後、意外と運動神経がいいことが発覚したのは、今後の伏線かも知れない。

巴マリア(モデル 「おおきく振りかぶって」の百枝まりあ)
四天王の1人で、ソフトボール部出身の体育会系腐女子。
その怪力と運動神経、それに美人で巨乳な外見を生かして、映画では夏美役を担当する。
同時に夏美の出番が少ないせいもあって、サブの照明も兼任している。

沢田彩(モデル 「彼氏彼女の事情」の沢田亜弥)
四天王の1人で、漫画よりSSが得意な、ショートカットの文芸系腐女子。
映画ではドロロ役を担当しているが、出番が少ないので録音も兼任している。

日垣剛(モデル 「究極超人あーる」の曲垣剛)
元高校球児の初心者オタ。
手先が器用なのを田中に見込まれて、現視研コスプレ部門のコス制作担当となる。
国松とは初心者同士仲が良く、友達以上恋人未満な雰囲気だが、早くも尻に敷かれているようだ。
国松と共に着ぐるみ制作を担当し、他にも衣装や小道具など数々の裏方をこなす。
身長185センチの体格を生かして、超兵器アル1号(夏コミで使ったハガレンのアルの着ぐるみコスを流用)のスーツアクターも担当している。

伊藤勝典(モデル 「究極超人あーる」の伊東)
文芸部出身で脚本家志望の物書き系オタ。
その腕を生かして、映画では脚本とチーフ助監督を担当。
(セカンドは巴、サードは沢田だが、基本的に手の空いた者は全員助監督だ)
顔も動作も喋り方も猫なキャラ作りの甲斐あってか、同じく猫キャラのニャー子と付き合い始める。


267 名前:「30人いる!」 新1年生その3 sage 投稿日:2009/01/04(日) 20:55:21 ID:???
有吉一郎(モデル 「究極超人あーる」の有島)
伊藤と同じ高校出身で、インテリっぽいメガネ君な風貌通り、漫研出身で弁の立つ理論派オタ。
映画では当初はナレーターを希望していたが、眼鏡無しだと意外(?)に整った顔立ちを買われて冬樹役に抜擢される。
(注、今回の映画は数年後の設定なので、冬樹も夏美も大学生になっている)
もっとも眼鏡無しだと演技が困難だった為、結局のとこ中学時代の丸い眼鏡(秋ママの眼鏡に近い形だ)を使い、大学に入って目が悪くなったという設定が付け加えられた。

浅田寿克(モデル 「究極超人あーる」の浅野)
写真部出身の初心者オタ。
映画では撮影と編集、そしてロケハンと機材の確保を担当している。
実は将来は映像系の仕事を志望しており、岸野が提供したプロ仕様のビデオカメラDVX-100に魅入られて、渡りに船とばかりに張り切る。
丸メガネの神経質そうな顔付き通り、会員間の会話ではツッコミ役になることが多いが、何故か古いネタに対しても的確なツッコミが出来る。

岸野有洋(モデル 「究極超人あーる」の岸田)
浅田と同じ高校出身で、同じく写真部出身の初心者オタ。
映画では浅田と同じく撮影と編集、そしてロケハンと機材の確保を担当している。
メインのカメラ2台の提供者で、自分は8ミリカメラの方を担当する。
(サブのカメラ2台は、高校の映研に借りて来た)
8ミリのフィルムがもうじき製造中止になるので、これが最後の花道になると、カメラに対しカメラマン特有の愛着を見せる。
リーゼント風の前髪がトレードマーク。

備考
この他に、9月からスーとアンジェラも入会しています。



273 名前:「30人いる!」 追記 sage 投稿日:2009/01/04(日) 23:47:18 ID:???
再びお邪魔します。
本来なら、そろそろ寝なければいけない時間なんですが、ちょっと個人的に悲しい知らせがあって、眠れなくなってしまいました。
そこで気晴らしと言っては何ですが、明日投下しようと思ってたテンプレを投下します。
原作キャラの一覧表と、劇中で現視研が作ろうとしている映画のあらすじです。
では。


274 名前:「30人いる!」 原作キャラその1 sage 投稿日:2009/01/04(日) 23:49:08 ID:???
笹原恵子
一応本作品の主人公にして、原作の主人公笹原の妹
笹原卒業後も現視研に出入りし続け、オタクに一般人視点から物申す春日部さん的な役割を引き継いでいた。
監督を決めるくじ引きで当たりくじを引いてしまい、学祭の出し物の特撮8ミリ映画、実写版「ケロロ軍曹」の監督をやる破目になる。
その為にスーの提案した「同じ映画を10回見る」という荒行を敢行し、その結果脳内麻薬が分泌し、見事に映画脳が覚醒する。
(ちなみにお題は1954年版「ゴジラ」)
その後もいろいろアニメや特撮を見続けた為、仮性近視になって眼鏡をかけている。
ここまでの所、案外シビアな判断力(午前中目いっぱい費やして撮影したフィルムを没にする等)を発揮したり、アドリブで次々アイディアを出したりと、意外と活躍中。

荻上千佳
現視研の現会長。
(本作品の舞台は2006年8月〜11月)
会長就任早々、屋上にプレハブ小屋を建て(ついでに屋上の周囲に金網を増設)、狭くなった部室を移転するという偉業を達成する。
秋からはプロの漫画家として月刊誌で連載開始する忙しい身だが、持ち前の仕事の速さにより大量の原稿のストックを抱えているので、執筆と並行して映画撮影にも難無く参加。
しかも担当は主役のケロロ軍曹、つまりスーツアクター(アクトレスか?)である。

斑目晴信
2代目初代会長(変な日本語だ)となりつつある、部室の主のようなOB。
原作では会社を辞めているが、この話の世界では社長に連れ戻されて無事に復帰し、今では外回りの仕事まで手伝っている。
そのせいもあって、昼休み以外の時間にも部室にやって来る。
作業着姿で、痩せていて、眼鏡で、テンションの高い喋り方なので、1年女子たちからシゲさん(「機動警察パトレイバー」のシバシゲオのこと)と呼ばれている。
1年女子たちによって「斑目先輩を男にする会」を結成されている、実は現視研一もてる男。



275 名前:「30人いる!」 原作キャラその2 sage 投稿日:2009/01/04(日) 23:50:53 ID:???
朽木学
4年生で就職活動中の身。
大野会長期に、女子会員たちと揉めたことがきっかけで、児文研に掛け持ちで入会する。
ある事件の際に児文研会長に救われ、それ以来会長を「お師匠様」と呼んで崇拝し、同時に児童文学にものめり込み、イベントの場以外では物静かな読書青年に変貌する。
3年の秋頃から空手を習い始め、今では黒帯の腕前。
引ったくりを捕まえた(病院送りにした)のがきっかけで、表彰状をくれた警察署長から勧誘され、今秋警官の採用試験を受ける予定。
映画では、ホムンクルス(錬金術で作られた人造人間)のベム1号(夏コミの妖怪人間ベムの着ぐるみコスの流用)を演じる。
ちなみに卒業後無事警官になり、本庁で刑事をやったり、訳あって東北に飛ばされたり、何故かレイバー隊の隊長になったりと、その後もいろいろ活躍するが、それはまた後の話。

大野加奈子
原作では留年したらしいが、この話の世界ではとりあえず2007年卒業予定。
実は内定はもらっていたが、土日休めない仕事と後で分かって断念する。
現在は就職活動中の身だが、映画制作の話にコスプレ魂が奮い立ち急遽参戦。
日向秋役を担当する。

スザンナ・ホプキンス
原作では4月から入学したらしいが、この話では9月からの入学。
日本語が喋れるが、基本は「押忍!〜であります!」という空手家のような喋り方。
荻上会長に師事して、ヤオイの何たるかを学ぶ為に来日したので、外人が日本人に学ぶ時はこういう喋り方をしなければならないと思い込んでるらしい。
アニメや漫画の台詞を多用するのは相変わらずだが、この話では一層進化して、声優さんの物真似でそれが出来るようになった。
アニメや漫画やゲーム以外にも、特撮や映画解説者や関西ローカルCMソングや古い海外アニメの日本語吹き替え版など、広範囲(?)な日本知識を持つ。
斑目を狙っているらしいが、本心は不明。
映画ではクルル役を担当する。



276 名前:「30人いる!」 原作キャラその3 sage 投稿日:2009/01/04(日) 23:51:56 ID:???
アンジェラ・バートン
原作では留学していないようだが、この話ではスーと共に留学。
日本語が喋れるが、中国系の人に習ったらしく、語尾に「〜あるよ」「〜あるね」と付ける、中国人のような喋り方をする。
スポーツ経験は原作ではテニスや水泳程度だったが、この話ではレスリングやフットサルの経験もあり、怪力キャラの側面も持つ。
斑目の貞操を狙う最右翼の過激派。
映画ではアンゴル・モア役を担当。
そのせいか最近は「てゆーか○○○○(四文字熟語)?」というモアの口癖も多用しており、しかもモア同様使い方が微妙に間違ってる。

笹原完士
OBということもあり、この話では出番の少ない原作の主人公。
現在は編集者として3人の漫画家を担当している。
3人とも問題児なので、日々忙しいようだ。
監督をやる破目になった恵子を精神的にサポートする。

田中総市郎
OBながら専門学校の学生なせいもあってか、たびたび大学にやって来る。
大野さんの暴走を止められなかった負い目もあって、映画制作を陰ながらサポートする。
大野さんの衣装だけは、1年生に頼み込んで自分で作った。

久我山光紀
医療器具メーカー勤務のOB。
入社1年目の頃はあまり姿を見せなかったが、仕事が軌道に乗った上に、大学の近くの病院が顧客の為、しばしば大学を訪れるようになった。
夏コミに接待でオタク医者たち(看護師や薬剤師含む)を招待。
それがきっかけで医者の何人かが同人誌を作りたいと言い出したので、現在はその相談に乗ってあげ、とりあえず漫画入門書を読んでもらっている段階。



277 名前:「30人いる!」 原作キャラその4 sage 投稿日:2009/01/04(日) 23:53:18 ID:???
春日部咲
洋品店(と言うのかな?)経営のOG。
原作では卒業直後に開店したようだが、この話の世界では少し遅れ、夏に開店。
行きがかり上、恵子の監督就任を後押しする形になり、今後は精神的にサポートしていくことになると思われる。
当初は現視研の後輩の中からバイトを雇うつもりだったが、最初からナアナアになってはいけないと改めて募集をかけて集めた。
見た目やファッションセンスや知識を基準に選考したにも関わらず、開店後バイトの女性が実は全員腐女子だったことが判明。
改めてオタクと縁が切れない運命にあることを悟った。
なお全くの偶然だが、バイトの1人は高坂のいとこだった。

高坂真琴
エロゲーメーカーに勤務するOB。
恵子の監督就任に際し、春日部さんと共に背中を押したが、むしろこちらが主犯。
夏コミでは企業ブースで新作ゲーム(同じキャラと基本設定で、格ゲーとエロゲーの両方を作った)を発表。
そのヒロインは春日部さんそっくりで、名前もサッキーだった。

藪崎
漫研所属だが、同時に独立サークル「やぶへび」としても活動している。
この話の世界では、荻上会長とは親友に近い間柄で、現視研にも頻繁に出入りしている。
夏コミで斑目にひと目惚れし、女の操を捧げるべく狙っている。
実は外人恐怖症で英語が苦手だったが、英会話学校に通って何とか喋れる(関西弁混じりのブロークンな喋り方だが不思議と通じる)ようになったことで克服した努力家でもある。
映画制作については、恵子の勧誘によりサブのビデオカメラを担当する。
(8ミリとビデオそれぞれメインとサブ1台ずつで、計4台という豪華な撮影体制だ)



278 名前:「30人いる!」 原作キャラその5 sage 投稿日:2009/01/04(日) 23:54:38 ID:???
加藤
「やぶへび」の後見人的存在。
おそらく漫研の方は殆ど引退状態の4年生だが、何故か就職活動をする様子は無く、院に進むのではないかと言われている。
何か武道の心得があるらしい。
(活が出来たり、藪崎さんを手刀で気絶させたり、500円玉を指で曲げたりする)
夏コミの際に、斑目に前髪を開けられたことがきっかけで意識するようになった。
(どうやら彼女にとって男性に前髪を開けられることは、性交に等しい意味があるらしい)
映画制作については、恵子の勧誘によりサブの8ミリカメラを担当する。

ニャー子
「やぶへび」の唯一の藪崎さんの後輩。
同じく猫キャラの1年生の伊藤(後述)と付き合い始め、会員一同の前でファーストキスを敢行した。
映画にはタママ役で参加。
なおアニメ版では麻田(にゃー子)と名付けられたが、1年生の浅田(後述)と紛らわしいということもあり、本作品ではニャー子と呼称する。

児童文学研究会会長
少なくとも8年以上は大学に居ると思われる、女子大生版初代会長キャラ。
(しかも初代会長を尊敬してるらしい)
ある事件で窮状を救ったのがきっかけで、クッチーに崇拝されるようになり、彼を児文研会員として受け入れつつ、独自の視点で指導する。
実はかなりのお金持ちのお嬢様で、大学から数駅離れた高級住宅街にある、広いお屋敷の実家から通学している。
実家では和服でいることが多く、喋り方は上品でおっとりしている。
映画制作については、自室をロケ地として提供し、会員たちに昼食と夕食をご馳走した。



280 名前:30人いる! 後書き sage 投稿日:2009/01/05(月) 00:07:05 ID:???
以上です。

また間違えた…
と言うか、訂正するのを忘れてました。
ニャー子の項目の(後述)2ヶ所は、消すのを忘れただけですので、気にしないで下さい。
元々は原作キャラの後にオリキャラを投下するつもりだったので、こういう記述になっただけですので。
劇中不明な点があった時に、参照して頂ければ幸いです。
ではまた。


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